透明なゆりかご(沖田X華)あらすじネタバレ試し読み!

5巻第32話 めぐる命

第三十二話 めぐる命

 

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今回はちょっと不思議なお話。

 

XXクリニックで働いていた時、X華は中絶の後処理をしながら「次はちゃんとこの世に生まれてきますように―」とつぶやいていた。

 

それは「命の生まれ変わり」を願うことだった。

 

今回はX華が漫画家になってから聞いた不思議な"生まれ変わり"のお話です。

 

X華が仕事終わりに立ち寄る「でかまる」は都内にある小さな串カツ屋だ。

 

「あー疲れた。塚ポン空いてるー?」

 

疲れたX華を迎えるのはいつもにぎやかな店内だ。

 

「いらっしゃーい!沖田さんどうもー!」

 

店は店長の塚ぽんと奥さんのカナエさんの二人で切り盛りしている。

 

「はい、ハイボールと串カツ夏の5種盛セットです」

 

(注 今回はX華の現在の話なので大人です)

 

「はー、幸せ、このために生きてるよねー」

 

ときどき閉店後もいつづけ、塚ぽんとくだらいな話をしていたときがあった。

 

「今年、もう一店出すんだ」

 

「え?この前に新店舗出したばっかじゃないですか?」

 

「これもさー、カメムライチローのおかげだよ」

 

「カメムライチローさん?初めて聞く名前ですね」

 

そうしてX華はカメムライチローと塚ぽん家族にまつわる不思議な話を聞くことになるのだった

 

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