透明なゆりかご(沖田X華)あらすじネタバレ試し読み!

4巻第22話 この子、誰の子?

第二十二話 この子、誰の子?

 

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授かり婚の関口千里さん(20歳)がX華のいるクリニックに出産にやってきた。

 

関口さんの分娩は順調に進み、男の子を出産した。

 

「会いたかったー」

 

出産という大仕事を乗り越えて、関口さんは分娩台の上でほっとしていた。

 

「性別はどっちですか?」

 

「あ〜・・・男の子・・・ですね」

 

「今きれいにしてますからねー」

 

それはいつも通りの出産のはずだった・・・

 

どうしたんだろう、いつもはすぐにお母さんに見せるのに・・・何かあったのかな?

 

X華は先生の様子がいつもと違うことに気づいた。

 

先生は複雑な表情のまま赤ちゃんを関口さんに見せた。

 

「元気ですよー」

 

「わあー」

 

関口さんはわが子の顔をよく見ようとメガネをかけて見つめた。

 

「ママだよ・・・・・え?」

 

関口夫婦のどちらにも似ていない青い目、金髪の男の子だった。

 

「一体誰の子なんだ!!」

 

関口さんのダンナさんがやってきて病室は修羅場と化した。

 

「だから晃ちゃんの子って言ってるでしょ!!」

 

「だって全然似てないじゃないか!!」

 

「この顔を見ろよ!どうしたら俺とお前の顔で金髪の青い目の子供が生まれるんだよ!!?」

 

「そんなこと言われたって・・・」

 

「急に妊娠したなんておかしいと思ってたんだ。

 

男に逃げられてオレに押し付けたんだろ!!」

 

「ひどい・・・何てこというの!」

 

関口さん夫婦も両親も金髪・青い目ではない。

 

この子の父親はいったい誰?

 

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