1巻第3話 保育器の子 あらすじ
第三話 保育器の子
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ある朝看護師長が裏口のドアのそばで見つけたものは紙袋。中身はなんと
"赤ん坊"でした。
この捨てられた赤子の世話について師長から指示を受けてX華は小さな体を抱きかかえます。
「ひー軽すぎる」
毎日のように新生児の世話をするX華でも緊張するほどの小ささです。
ミルクを与えるために新生児のアイマスクを外して「はい、ごはんだよー」
赤子の目はつぶらで純粋でX華をじっと見つめてきます。
(こ・・・この子、何てかわいいのーー!?)
ハートを撃ち抜かれたX華は毎日いそいそと赤子の世話にいそしみます。
クリニックの看護師はみんなこの子の可愛さに夢中になり、静ちゃんという仮の名前をつけて大事に世話をしました。
黄疸もやっと消え、体重も少し増えてなんとか保育器から出られるようになったころ、看護師長が見知らぬ家族3人を連れて部屋に入ってきました。
その中の一人は赤子を捨てた母親だったのでした。
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